日記022

恋人ができてから半年ほど経った。「できてから」と書いて思ったが、できたという言葉は的外れであり、もう少しナチュラルな気持ちである。教室でたまたま隣の席に座った人に消しゴムを借りたりしていたらなんか仲良くなった、ってくらいナチュラルなそれだ…

日記021

「音楽」 ケンジという掴みどころのない男を取り巻く日常系シニカルどストレート音楽映画。音楽の始まりと終わりまでを串刺しにする青春の物語と美しき作画。 ケンジがバンドをやろうと言った すぐ飽きた リコーダーを吹いた 空に飛んで着地の後にシャウト …

日記020

歌を唄うように図面を描けたらいいなと思う。そのように描かれた図面は美しく、その図面で作られた物もまた美しい。PCをクリックする事は無機的な行為だけど、それによって描かれた線たちの集合は生きていなくてはいけない。

日記019

下北沢駅で急行吉祥寺行きを待つ時にこれを開くのはもう10回目くらいになる気がする。小ぶりな住宅がまもなく終わり。別の小ぶりな住宅に頭を切り替えなくてはいけない。一物件終わるたびに頭がポアポアしてしまうのはもう仕方ないけど、そろそろ本当に切り…

日記018

ありがとう 流石に文字少ないわな、

日記017

コビット19に対応するため身体にワクチンを投与する。露悪的に振舞うことでしか自己表現できない気狂ピエロのような歩き方で会場に向かう。インターネットで出会った女の子と付き合うことになった。とっても好きです。もっともっと仲良くなれると思っている…

日記016

子どもに席を譲るおじちゃんの満面の笑みを見て、社会が壊れても人間は壊れないことを知る。優しさに感染してこちらも笑顔になる。楽しいことは楽しくない、苦しいから楽しいのだという古風な価値観を後輩に押し付けた後で、苦しさに押し潰されそうになるわ…

日記015

インターネットで40歳くらいの男と話をした。大東亜戦争の是非について話をしていたが、私から例え話で小田急事件の犯人について言ってきたことに反発してきたので楽しくなった。私は、卑劣な犯人が育つような環境が貴方や私の近くにあり、その環境で育って…

日記014

2年付き合った彼女とお別れをする事になった。奇跡のような時間をありがとうと思っている。4年くらい会っているもう1人の彼女にも同じようにお別れを告げたいが、事情が異なるので同じようにはできない。とても辛い思いをさせてしまっているだろうと思う。お…

日記013

ガスマスクをしなければこの街はビョーキになるよという事で最近はガスマスクをして街に出る。コロナとかじゃなくてこの街の空気には毒があります。次のパンデミックでは普通の光景になるけど、それを少し早く先取りしている。みんな怖そうに見てくるけど、…

日記012

社会学の20年タームが過ぎ去った2021年に何故かオリンピックが開幕している。沈没船に乗っている我々は唯一の最終解決に向かっている。日本沈没。小松左京の日本沈没はなにも大げさなフィクションではなく、近い将来確実に起こりうることが証明された。わた…

日記011

真下に落ちる雨が横切る電車にぶつかってあちこちに飛び散る。水しぶきの中を電車はすすむ。この時、雨が電車にぶつかっているのか、電車が雨にぶつかっているのか、それとも両方か。もしくは、どちらもぶつかっていないとしたら!?答えはどちらもぶつかっ…

日記010

何食わぬ顔で電車に乗り、時限爆弾を抱えて信号を待つ。仮面をかぶってタイムカード切って何もない1日を過ごす。家に帰って仮面を外して鏡にうつるのは、目の奥の奥が真っ暗で空っぽな自分。辛い時に辛いよって言って、悔しい時に悔しい!と叫べる私はもう…

日記009

抽象の力が遥か彼方に過ぎ去った、あるのは毛羽立ちのない現実を加速させるエビデンス主義と損得感情。効率効率と言ってる人は死ねばいいと思う。生きてること自体が非効率なんだから死ぬのが一番効率的。既に崩壊しているくせに何くわぬ顔で皆んな生きてる…

日記008

ハンモックに揺られながら宮沢湖を見下ろしている、暑くも寒くもない。少しだけの風が吹いていて、とても気持ちがいい。心に抱えた爆弾を忘れてしまいそうになる。携帯など見ていないで、世界とシンクロしたらいいのに。

日記007

武蔵境駅で快速東京行きを待つ。人生の大半は待ち時間である、究極は死ぬまで待っているだけだから。待ち焦がれて、待ち疲れて、待ちあぐねて、それでも待ち続ける、向こうから何ががやってくるのをただひたすらに待っている。問題は道端に咲く花がミツバチ…

日記006

この1週間は毎日12時まで仕事をしていた。仕事していると自分の問題を先送りにしていられるので、むしろ自らその様にしているかも知れない。今日はオープンハウスで色んな人が自分の担当物件を見に来ていた。OBスタッフからは絶賛の言葉も貰ったし、ひとりで…

日記005

インナーイヤー型のイヤホンを買ったら、音がなんだか気の抜けた感じになってしまった。すぐに慣れてしまうことを知っているが、それが良くないことも知っている。ある程度良い音で音楽を聴かないと いい音 が聴こえてこない。 仕事に少し自信がついてきた気…

日記004

ゴールデンウィークは昨日からだった事もよく知らないし、緊急事態宣言がいつ出されたのかも分からない。テレビがなくて情報番組を見ることがないので、世の中の基本情報を知ることなく生活を送っている。困ったことは一度もない。 中規模マンションの現場管…

日記003

都庁前広場でフリスビーをしてみたら、夜にも関わらず数分でガタイのいい警備員が来て怒られた。監視カメラがどっかにあり、カメラの前にも誰かが居たようだ。都庁前広場の空虚性は空間の歪さだけではなく、人間によっても保たれていることが分かった。広場…

日記002

格闘家が自分よりも格上の相手や身体の骨格から異なるような外国人と試合をするときに、同じ人間なのだから勝てないはずは無いと思い、自分も奮い立たせる人も居ると思われる。 人間は同じたけど、違う。けどその違いは運と構造が決めてるだけと言うことを思…

日記001

枕木に無数の高力ボルトが締め付けられている。あさ10:18分、急行吉祥寺行きを待っている間に、各駅停車が2.3本止まって、過ぎ去っていくのをリーガルリリーと共に見ていた。小さな女の子が音楽にドライブして世界と共鳴するのを見るとグッとくる。音が私と…

コレオグラフ

変化している最中にその事に意識的になることは案外難しい。変化した後、あぁそういえば変わったななんて思うのが普通だと思う。だからこそ今はなにに向かっているのかよく分からないのだけれど、何かとてもぬるくてつまらない方向に進んでいる様な気がする…

湘南ダイバー

晴天の日、側溝を流れる濁流の音で昨夜の雨を思い出す。今日はこんなに晴れているのにアスファルトの下はまだ昨日の雨をせっせと排水していると思うと、俺だけが先に進んでしまっているようでなんだかエモーションブルーな気持ちに! 遅い電車、柔らかすぎる…

愛憎乱れる街 新宿 ネオンの下 野垂れ死ぬ鼠

グロテスク形状をした鼠が側溝の上に死んでいる、誰も気にも止めずに歩き過ぎて行く中で俺だけがその鼠にハッキングされたみたいだった。女を担いだ男が何かを叫びながら店先に出てきた。こちらからはパンツは丸見えな訳だが、なんともエロくない。女は寝て…

メタモルフォーゼ

社会から離れ世界と繋がること 木曜日、頭痛が酷かったので早退した。金曜日、朝からお腹を壊していたので1日仕事を休んだ。今日は土曜日、朝から何十回もトイレに行っている。かなり酷いお腹の壊し方をしたのか、腹痛が辛すぎてトイレで意識が飛びそうにな…

身体を軽くする

渋谷駅の埼京線のホームが変わってしまったから、もう無くなってしまったかもしれないが、埼京線のホームから渋谷方面へ行く連絡通路にはベルトコンベアがあった。少しだけ弾む素材で作られているから歩くだけで身体が軽くなってとても好きだった。あのベル…

自然生きること

徹底的に、あるいは病的なまでに分解する。 目の前のタスクをこなす時、その様にすればいいと思う。タスクというと仕事のようだが、それだけではない。生活や人生一般に訪れるあらゆる問題を含む。 分解されたタスク=必ず乗り越えられる小さな壁を沢山乗り…

プールサイド

一億数万の人々の平均値を取ったところで、そのような人間はどこにも居ない。だけど、平均値を取った人間像を想像する事によってしか見えないこともある。人間はわたしとあなたというスモールワールドにおいてのみ、血が通い。その他大勢が入り込めば、数へ…

2020

耐えられる程度の憂鬱と生きている。今年もそうなるのかな。なにかが変わりそうな気配もあるけどね。とりあえず引っ越ししたい。おみくじに、転居は急ぐべからずって書いてあったけど。知らん。暗闇からの方が光はよく見えるから、光が何処にあるか探すとき…