2022-01-01から1年間の記事一覧

日記038

加速度的に体感時間が短くなっていく人生。 物件の始まりの鐘の音も聞こえたし、年末も近くなってきて心臓が少しだけ小さくなってきた、大切なことは考える事ではなく考え方、結果ではなく方法、失敗を避けることではなく修正すること、何度やっても落とし穴…

日記037

電話越しにある人の声が聞こえた。数年前まで色々と教えてもらっていた先輩の声だ。その声を聞いただけで背筋が伸びてしまう、抽象と具象の思考力にムチを入れられてしまう。止まりそうになった時、頭の中であの声とイメージを呼び起こすのだ。それがいちば…

日記036

お通じが悪いことで悩んでいる人には分からないかも知れないが、お通じがよすぎて困ることもあるのである。短すぎるか、

日記035

皆がSNSに魂を吸い取られている横で渋いロックバンドを聴きながら思弁する。これは意地である。世界への抵抗、反逆である。私にはそれが大切なのだ。野菜たっぷりスパイスカレー、なんとかコーヒー、シーシャ、それらの物はすべて「まやかし」であり、一過性…

日記034

山を越えた。越えてみたらとても小さな山である事と、まだ一合目であることが分かった。アルピニストは限界を超えないからプロなのである。見事に風邪を引き、身体の細胞は綺麗に入れ替わったようだ。マスターヨーダは400歳くらいか?欲望は人から受け取り、…

日記033

祖父と現場監督の母親、サッカークラブの監督と立て続けに亡くなってしまった。死を隠蔽した街で生活していると、その様なことはどこか遠くにある気がしてしまうが、当然のように訪れることであったことを思い出した。

日記032

これはスポーツであり、マラソンなのだと分かった時、身体が軽くなった。ただただ走り続けることは、自分がもっとも得意とすることである。しらけてる人よりマジな人の方がいい。

日記031

25年周期で社会が回るように私の身体にも周期があるようです。 先週の大阪旅行が遥か昔に見た夢のように、とても遠くにあるのは、楽しかったからでしょうか。それとも愛している人と居たからでしょう。いずれにしても絶望の底に落ちたとしても私はもう大丈夫…

日記030

一年に3回くらいは身体が泥みたいになって死にたくなる。鬱なのか知らないけどそうなったら何処までも落ちてしまう。そして昨日がそれだ、会社は当然サボった、仕事がたまる、これがまた憂鬱になる負のループ。とにかく横になるしか無い、たぶんランニングと…

日記029

土木と建築が絡み合っている街はおもろいな。アキラの最後に出てくるアレみたいな感じで、人間の狂気が滲み出てしまってるような街のことや。ある意味天王洲アイルとかもそうやな。

日記028

歴史が再起動してしまった翌日。能と狂言を見ることになった。世界は向こうからやってくる、ただ待つことである。哀愁に陥ることなく、解放のダンスを踊る。冷たいコーヒーが入ったプラスチックの容器は外気との温度差によって結露する。

日記027

ある特定の場所に行くと特定の記憶が蘇ることがあります。あるいは、その場所に行かなければ蘇らない記憶です。そう思うと、この大地は大きな記憶装置に思えてくる訳です。そして、下北沢のホームから明大方面に行く電車を待つときに思い出す記憶というのが…

日記026

自分の両親あるいは祖父祖母でもいいと思える建築ならば真っ直ぐ向き合える気がする。随分と保守的でつまらないかもしれないが、その先入観こそが保守的でつまらないものかもしれない。これから極上のラーメン屋にいくのだ!ラーメンというものが目指した1…

日記025

神は細部に宿るらしいが、本当に神ならば細部ばかり気にしないでもらいたい。3.11

日記024

曇天と共に不気味な谷を降りる、人間に酷似する、その少しだけ前にそれは現れる。谷底の湿った沼地から太陽を求めて伸ばしたであろう真っ黒な手が見える。指先は朽ちていて少し風が吹けばポロポロと崩れ落ちそうである。この谷にはしばらくのあいだ風が吹い…

日記023

近代哲学における「自然状態」とは全く関係がなく、空間や場所における「自然状態」というものがあったとすれば、形態とマテリアルの複雑さが比例している状態と言える気がする。的を得た様な気分だけど、とても普通のことを言っただけかもしれない。四角い…

日記022

恋人ができてから半年ほど経った。「できてから」と書いて思ったが、できたという言葉は的外れであり、もう少しナチュラルな気持ちである。教室でたまたま隣の席に座った人に消しゴムを借りたりしていたらなんか仲良くなった、ってくらいナチュラルなそれだ…