日記050

居心地の良さを追い求めている住宅系作家たちは、青木淳のことをどう思っているのか気になる。というか、どのように語るのか全く想像できない。「語るまでもない」というように一刀両断するのだろうか?きっとその刀を青木淳はおもちゃのチャンバラに変えてしまいそうだ。そして自分はどちらに興味があるのかと考えると、下半身は居心地の良さを求めていて、上半身は批評的なものを面白いと思っているので、冒頭の問いは、自分の下半身(身体)は上半身(頭)をどう思っているのか?ということと同じかもしれない。もちろん逆方向の問いもある。双方に対して雑なツッコミはすぐに思いつくがこれらを横断できる、言葉がうまく出てこない。この普通の問いに対して仮でもいいので、一定の言葉を探したいと思う。具象から抽象を考える作家と抽象から具象へ、あるいはそれ自体を瓦解する建築家か。そもそもこのような雑な二項対立で考えることをやめるか、多くの建築に触れてみた方がよさそうだ。