日記027

ある特定の場所に行くと特定の記憶が蘇ることがあります。あるいは、その場所に行かなければ蘇らない記憶です。そう思うと、この大地は大きな記憶装置に思えてくる訳です。そして、下北沢のホームから明大方面に行く電車を待つときに思い出す記憶というのが「このブログ」という訳です。

夏がきたと思ったらまた少し寒くなってしまい地球が逆方向に廻ってしまったのかと思っています。直近の話をあれこれ書くよりも今この電車の中にいるわたしを書き現すことの方が射程の長い記憶になりそうなので、そのようにしてみます。いつ届くか分からない手紙を書くのであればその様にするしかないでしょう。

 

左は少し汚れた作業服を着た人、右は50代のおばさん、、だったけど駅で止まり2人とも降りてしまい別の人が乗ってきた、前の席に座る人たちの後ろをものすごいスピードで家々が飛び散って行く。なにかを考えようとしても眠気のようなものに打ち消されてしまう感覚。電車の椅子にお尻がどんどん落ちていき、府中に着いた時に果たしてこの椅子から立ち上がれるのかと少し心配になっています。