湘南ダイバー

晴天の日、側溝を流れる濁流の音で昨夜の雨を思い出す。今日はこんなに晴れているのにアスファルトの下はまだ昨日の雨をせっせと排水していると思うと、俺だけが先に進んでしまっているようでなんだかエモーションブルーな気持ちに!

遅い電車、柔らかすぎる椅子、マーメイドが踊る広告看板、冬なのに海にはサーファー達。湘南、これほど夏らしい地名はないが、あいにく今日は冬らしい。

江ノ電の床は木ではないか!塩ビシートに囲われたこの世界で無垢材とは何事か。時間が経つほどに色はあせて時には反りもする不都合なものなのに。そのように理性が訴えたとしても心はホッコリしている訳だが。

季節外れの湘南にて