愛憎乱れる街 新宿 ネオンの下 野垂れ死ぬ鼠

グロテスク形状をした鼠が側溝の上に死んでいる、誰も気にも止めずに歩き過ぎて行く中で俺だけがその鼠にハッキングされたみたいだった。女を担いだ男が何かを叫びながら店先に出てきた。こちらからはパンツは丸見えな訳だが、なんともエロくない。女は寝ていた。電車で寝たことすらない俺からすると、ああいう体制とかで寝てられる人とは身体の仕組みが違うんだなとつくづく思う。

微熱の街、新宿では他の駅よりも歩く人のスピードも速いし、みんな誰かと喋ってる。大袈裟にゆっくり歩いてみるだけで新宿の速さがよくわかる。インスタ講座をした昼、前に座るしかめっ面の女、穴の空いたジーンズ。

ネズミ可哀想だったな。