日記038

加速度的に体感時間が短くなっていく人生。

物件の始まりの鐘の音も聞こえたし、年末も近くなってきて心臓が少しだけ小さくなってきた、大切なことは考える事ではなく考え方、結果ではなく方法、失敗を避けることではなく修正すること、何度やっても落とし穴に落ちまくるが、その落とし穴の底から創造すること。もっと大切なことは掃除してお風呂入って、よく眠ること。人はみな健常者であり異常者である。ロジカルこそ正義ではないこと、人間は感情の動物である。それが正しいことだと分かってきても、身体がそれを跳ね返す、それは思考よりも遥かに力強い。私は私だけの方法で世界とダンスする。埋没せよ、この都市に

日記035

皆がSNSに魂を吸い取られている横で渋いロックバンドを聴きながら思弁する。これは意地である。世界への抵抗、反逆である。私にはそれが大切なのだ。野菜たっぷりスパイスカレー、なんとかコーヒー、シーシャ、それらの物はすべて「まやかし」であり、一過性の何かにすぎない、本物か偽物ではなく、まやかしである。諦めた方がいい、世界がそれらに覆い尽くされても、私だけは騙すことができないのだから。

日記034

山を越えた。越えてみたらとても小さな山である事と、まだ一合目であることが分かった。アルピニストは限界を超えないからプロなのである。見事に風邪を引き、身体の細胞は綺麗に入れ替わったようだ。マスターヨーダは400歳くらいか?欲望は人から受け取り、人へと感染する。コビット19よりも遥かに強い感染力であるのに、誰も気にしない。不思議の国のロックバンドは足場の上にでシャウトする。がしかし、その下を歩くサラリーマンは意に介さずである。アバンギャルド!革命の時代は遠くに去ったはずなのに。ドブ臭いことは都市の必要条件であるからあの臭いを嗅ぐことはシティボーイのステイタスであったにも関わらず、皆マスクをしている。

日記033

祖父と現場監督の母親、サッカークラブの監督と立て続けに亡くなってしまった。死を隠蔽した街で生活していると、その様なことはどこか遠くにある気がしてしまうが、当然のように訪れることであったことを思い出した。