灰色の日常に、穏やかな風を

宮台真司が終わりなき日常と言った。歴史が終わり、世界はもう変わらなくなった。

1カ月ほど前に始めて会った30歳の女性。黒い服を着ていてハイカラな大人だった。けれど、喋りながら笑ってしまうから、鰹節を吹き飛ばしたりもした。可愛いなと思う。僕はすぐにひとを好きになるので、最近はよく彼女の事を考える。昨日、本当は一緒にご飯に行くつもりだった。彼女は、予定確認してまた連絡してするね、と連絡をくれていたので、待っていた。でも来なかった。日付が変わるころになって、ごめん!と連絡があったから。正直寂しかったけど、いいよ。とだけ返信した。でも、本当はなんで?と聞きたかった。まだ仲良くもないから、そんな勇気もなく、ただ沈黙した。

彼女は理由を説明してくれた。最近心身のバランスが取れなくて、、。少し驚いた。仕事のストレスだと思うけど色々と大変そうだったから、逆に心配になってしまった。もしかすると彼女の日常は灰色なのかもしれない。そして僕の灰色よりも濃いかもしれない。

彼女の日常に穏やかな風が吹きますように。