音楽は先祖帰りの伴奏(ガイダンス)である Ⅲ

細野晴臣についてテンション高めで書いていたのだが、面倒になったのでやめる。面倒になったというより、彼の総括をしたら、なんだか寂しくなりそうだからやめる。新アルバム聴いて、ぶっ飛んだら書く。

かわりに、今耳から流れる音楽。金延幸子の「み空」の素晴らしさを書こう。アコースティックギターのうえに、彼女(当時21歳くらい?)の天使のような、悪魔のような歌声。とにかく歌声が素晴らしい。これがシンガーというものだろう。上手いとかじゃなく。なんと言えばいいか‥‥両義的。うーん。とにかくこんなにすごい人がやっぱり居たんだ!という驚きがあった。

音楽は理論かもしれない、学問かもしれない、でもそんなことをぶっ飛ばして、心臓に響いてくるものだ。アウシュビッツにも音楽はあったのだから。というわけで、この適当音楽トークも、10枚の好きなアルバムを書いて終わりにする。

 

細野晴臣 「ホソノハウス」

ymo 「テクノデリック」

クラフトワークツールドフランス

エイフェックスツイン「ambient works」

高橋幸宏「音楽殺人」

大瀧詠一ロングバケーション

はっぴいえんど「ゆでめん」

金延幸子「み空」

忌野清志郎「冬の十字架」

フィッシュマンズ「空中キャンプ」

 

これから先、この10枚よりもいい音楽と出逢えるだろうか。当然、出逢えるに決まっている。

音楽はドラッグである。音楽は耳で聞くものではない。下半身で聴き、みぞおちで聴き、頭で聴くものだ。そうしていれば、僕たちは先祖に帰ることができる。